専門看護師とは日本看護協会に、特定の分野において優れた看護実践能力があると認められた看護師のことをいいます。看護師のエキスパートとして活躍したい人や、スキルアップにつなげたい人には良い資格といえます。
専門看護師の専門分野で発揮できる役割は、実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究の6つがあります。うまく仕事が回るよう人選したり、自分の持っている知識を共有したり、できることがたくさん増えるでしょう。専門的な知識を身につけることで、その分野のことを深く知ることができ、仕事の効率につながるだけでなく、知識という永遠の財産を手にすることもできます。資格なので、職場によっては有資格者の手当がつくこともあり、モチベーションにも繋がるでしょう。
受験資格は、看護師資格を持っていること、大学院に2年通っていること、そして実務経験が5年以上あり、そのうち3年が専門看護分野の実務研修であることが条件です。大学院に通わなければならないため、現在もう働いていて大学院には通わなかったという看護師の方には、少しハードルが高いかもしれません。分野は13個あり、がん、精神、地域、老人など細かく分けられています。専門看護師というだけあって、その分野に特化していることを認めてもらう資格です。専門看護師になるには、大学院に通うための多額のお金、3年の実務経験など、たくさんのお金と労力、そして時間を必要とします。それでも目指してみたい、興味があるという方は、じっくり考えてみてください。